不調

 競技かるたの練習を行っていると、誰もが一度は経験する不調。「うまく取れない」「暗記が入らない」「勝てるイメージが浮かばない」などなど、様々な現象となって私たちを襲ってきます。

 

 そんな不調とどう向き合えばいいのでしょうか。今回は私の経験から、不調との向き合い方、そして克服の仕方を皆さんにシェアしていきたいと思います。

 

 今、競技かるたが不調で、悩んでいる方はぜひご覧ください。何かしらのヒントがつかめるかと思います。

 

 

不調

 

 

 

不調の原因

 不調との向き合い方の前に、そもそも、どうして私たちは不調に陥ってしまうのでしょうか。原因がわかれば対策もできるはずです。原因は、いろいろと考えられますが、思いつく限りあげてみたいと思います。

 

(1)体調不良・メンタル不良

 まず、考えられるのが、体調やメンタルの問題。最近勉強や仕事が忙しくて、体が疲れている、だとか、競技かるたをやること自体がマンネリ化してきたり、といったとこですね。

 

 このような場合は、そもそも、競技かるたに集中できる状態ではありません。試合をしていてもまったく楽しくないと思います。

 

 解決法としては、競技かるたに集中できるように、周りのことや自分の気持ちを整理する、ということが大事になるでしょう。割と原因がはっきりしているので、元に戻すことも難しくないと思います。

 

 体調が復活するまで、思い切って休んでみる、というのも一つの手でしょう。

 

(2)レベルアップ前の不調

 これは、特に真面目に練習に取り組んでいる人が陥りやすい原因ですね。自分に足りないものを意識して練習するので、思ったように自分のかるたが取れず、不調になる、という感じです。

 

 本来であれば当たり前のことなので、多少取れなくなることは気にならないのですが、問題は、それを自分で不調と感じるぐらい、取れなくなってしまった時です。

 

 こうなってしまうと、できないところを練習しているはずなのに、その意識していることすらできなくなってきます。それに加え、今までのかるたもできず、進むことも引くこともできない状態ですね。

 

 ここまで来てしまったら、開き直ってしまうことが大事になってきます。どういうことかというと、このような場合は、ようするに、不調をどうにかしようと考えてより不調になっていくので、それならいっそ、考えるのをやめてしまえ、ということです。

 

 乱暴な言い方をすると、もうどうやっても不調治らねえから、ちょっと適当に取ってみるか、みたいな感じです。そうすると、意外に力が抜けて、いい感じに今まで練習していたことができるようになったりしています。

 

 やろうと思ってもできなかったことが、やらなくてもいいや、と思った瞬間にできるようになる、というのも不思議なものですね。ただ、やろうと思って苦しんだ時期があったからできるようになったわけで、常に適当に取っていて、急にできなかったことができるようになる、とかそんなことはありませんので笑

 

(3)原因不明の不調

 最後は原因不明の不調です。具体的には、特にメンタルの状態が悪いわけでもなく、変に何かを意識しすぎているわけでもない、いつも通りにしているだけなのに、全然勝てねー! という感じですね。

 

 一見原因不明でも、原因がないなんてことはほとんどないので、だいたいは本人が気づいてないだけです。考えられる原因は二つ。

 

 一つ目は、相手が調子いいだけの場合。そもそも好不調というのは、かなり相対的なものです。相手が調子が良いとこちらは、自分の本来の調子で取れなくなるので、不調になります。逆に、相手が何かしらの原因で不調になっているとこちらは気持ちよく取れるので好調になります。

 

 なので、調子が良い相手ばかりと取っていると、こっちが不調になった気がしてきます。とはいっても、好調な状態なんてそう長続きしないので、あまりそう感じるような状況は少ないかもしれません。

 

 どちらかというと、次に挙げる原因の方がよくあると思います。それは何かというと、自分が不調と思っている、その状態が、実は自分本来の実力だということです。

 

 これは誰でもそうですが、自分が調子よく試合をしているときや、よく勝ててるときの実力を自分の本来の実力であると思いたくなります。

 

 もちろん、それも自分のパフォーマンスの一つなので、自分の実力であることは間違いないのですが、それがいつでも出せる本来の実力でないことも、また事実なのです。

 

 つまり、捉え方ひとつで、自分の今の状態が不調にも、好調にもなるということです。不調などというのは、ある現実に対する、自分の評価にすぎませんからね。このような考え方は競技かるたどころか、人生においても大切な考え方なので、また別の記事として書きます。

 

不調との向き合い方

 さて、ここまで具体的な不調の原因と、それに対する解決策を考えてきました。そして、最後の原因不明の不調のところで、捉え方ひとつで、不調にも好調にもなる、ということを説明しました。

 

 そこで、この不調の捉え方をもう少し深堀して、そもそもの不調との向き合い方ということを考えていきたいと思います。

 

不調なんて当たり前!?

 そもそも、人間完璧なものではありませんので、自分の持っているものをいつでも100%発揮できるわけではありません。ですので、一般的に不調といわれるような時期もあって当たり前なのです。

 

 というより、それが実力なのです。100%かそれに近いパフォーマンスが自分の実力で、それより40~50%ぐらい落としたら不調、というのは、考え方からして間違えているのです。

 

 仮に、どれだけ調子が悪くても出せる実力というのが、自分の本来の実力で、それよりパフォーマンスがあげれたならば、それは好調、というような定義をしたならば、不調で悩むことはありません。

 

 今の不調の悩みというのは、たちまち実力不足という悩みに変わります。不調と好調の差が激しいのならば、自分のパフォーマンスを上げる実力が不足していると、捉えることもできるわけです。

 

 このように考えることができると、次のように不調との向き合い方を展開することもできます。

 

不調なときにどう勝つか、ということも実力のうち

 つまり、不調というのも自分の実力の一部と考え、そこでどれだけ勝負ができるのか、ということを考えるのです。正直、大会などの場で安定して強い人は、この能力がずば抜けて高いのだと思います。

 

 こう考えてみると、不調を感じたときはものすごい練習のチャンスになります。不調の時の練習は、不調の時しかできませんからね。なろうと思ってなるものでもないですし笑

 

 今まで皆さんが厄介だと考えた不調というのは、実際は自分の実力を大きく押し上げるチャンスでもあったわけです。こう考えると、不調の時に練習するのが楽しくなってきませんか?

 

 …まあ、なかなかその領域まで達するのは難しいですよね。私もこんなに偉そうに語っていますが、不調の時ものすごくストレスかかってます笑

 

 なかなか、不調というものとこういう風に向き合うのは難しいことですが、このような考え方を一つ知っておくと、不調の時の練習の取り組み方や、反省も変わってくるのではないでしょうか。私も不調の時をおもいっきり楽しめるような強いメンタルに、一歩でも近づきたいものです。

 

おわりに

 というわけで、今回は不調との向き合い方の記事でした。不調に限らず、目の前にある現実を、いい意味で自分の都合よくとらえる技術、というかマインドセットは意外に大事になってきます。

 

 私も知識として、そのように現実をとらえればいいことは知っているのですが、いざその場その場で実践できるかと言われれば、全くできません。むしろ苦手な部類です。

 

 この不調との向き合い方、というのも払いや、暗記などと一緒で、意識してできるようにならないと無意識にできるようになりません。

 

 ですので、今後試合中などに不調を感じたときに、この記事の内容をちらっとでもいいので、思い出してもらい、意識的に自分の不調と向き合ってもらえればうれしいです。

 

それでは!