逆転

 序盤になんだか調子が出ない… お手付きが止まらない… あーあっという間に10枚差…

 

 こんな経験皆さんありますよね? 10枚差っていうと競技かるた界では”束”と言われ、実力差を示す一つの指標となっています。

 

 そんな差をつけられたら逆転無理だよ、と嘆いておられるそこのあなた! そんなあなたに、この言葉を贈ります。

 

あきらめたらそこで試合終了ですよ…?(某先生)

 

 …いやー後世までに残る名言ですね。

 

 というわけで今回は、逆転大好き、後半追い上げ型の加茂が、10枚差という絶望的な情報をひっくり返すための方法論を皆さんに伝授したいと思います。

 

 

逆転

 

 

逆転の秘訣その1 敵陣は絶対に抜く

 まずはこれ。一番大事です。

 

 普通に考えたら、自陣の方が多いのだから、守りたくなりますよね。ですが、これは罠です。

 

 まず第一に、敵陣が出たら負けます。もちろん、確率的に見れば自陣のほうが多く出るので、ある程度自陣の枚数を減らしてからでも遅くないだろう、という気持ちは分からなくもありません。

 

 ですが、そのある程度っていつなんでしょう?

 

 もちろん、自陣の札が出る確率のほうが高いです。でも、敵陣が出る可能性だってあるわけです。

 

 それは、自陣が10枚出た後かもしれませんし、5枚出た後かもしれません。突き詰めれば、次の札かもしれませんね。さあ、いつになったら攻めましょう?

 

 …ってなると、もう今の段階しかないわけですね。そもそも確率なんてものは、目先の一試合だけに限ってみれば何の役にも立ちません。

 

 確率が意味を成すのは、莫大な試行回数を繰り返したときのみです。一試合のうち、なんていう少ない試行回数で確率を持ち出すのはナンセンスです。

 

 次に、自陣を守ってばかりで、敵陣が遅いとなると、相手に余裕を与えてしまいます。

 

 負けている側としては、相手をあせらせて、心理的に優位な状況を作らなければなりません。

 

 自陣がゆっくり取れる、ということが相手に伝わってしまうと、相手の攻めはより激しくなります。逆に、自陣を守るのは容易ではない、と思わせることができたら、相手の攻めの手は緩みます。

 

 そのうちに、自陣は落ち着いて取り、敵陣は変わらず絶対取る、そうすると相手はどこを取っていいか分からなくなり、パニックになります。こうなってしまったら、こっちのものですね。

 

 最後に、自陣を守ってしまうと、お手付きのリスクが高まります。

 

 ただでさえ、負けていて焦っている状況なのですから、自陣を速くとろうとすると、お手付きが増えます。

 

 さらに、自陣を攻めてこないと思った相手は、よりプレッシャーをかけてお手付きを狙ってくるかもしれません。

 

 このように、負けているときは、もちろん自陣も取らなければいけないのですが、そのときは自陣に重きを置くのではなく、敵陣にプレッシャーをかけて、相手の攻めを緩めたうえで、落ち着いて取るということですね。

 

逆転の秘訣その2 札はできるだけ分ける

 これはタイプによって変わるかもしれませんが、私は基本的に負けているときは、札を分けたほうがいいと思います。

 

 理由としては、自陣に固まっている札があると、勝っているほうはあまり頭を使わずに、敵陣を攻めれるんですよね。なんで、自陣の固まっている札がスピード勝負になってしまいます。

 

 そうなると、不利なのは負けているほうで、自陣を守ろうにもあまり意識しすぎるとお手付きになるし、逆に相手がその固まった札をあまり狙わず、ほかの札に狙いを定めていた場合は、徒労に終わってしまいます。

 

 敵陣に固まっている場合も全力で取りに行けばいいだけ、まだましですが、それでも取れない可能性を考えると、やはり不利かと思います。

 

 ただ、自陣で固める戦法に慣れていて、特別意識しなくても早くとれる、って人はこの限りではないかもしれませんね。

 

 とにかく、自陣をお手付きせず、意識しすぎないでとれる形に近づけていくことが大事です。

 

逆転の秘訣その3 相手が速い札はあきらめる

 最後に、試合はあきらめちゃだめだが、札はあきらめるしかないこともあるよーって話。

 

 基本的に負けているほうはすべての札をとりたいところですが、大差で勝っているほうはそうでもなく、数枚に狙いを絞って取ることができれば、それで勝てます。

 

 そのような札が連続で出てしまったら、勝ち目はないです。そこまで差をつけてしまった、過去の自分を恨みましょう。

 

 ですので、追い上げる際は相手の狙い札は考慮せず、すべて相手が特に狙っていない札と仮定して、それより速く取れれば十分です。

 

 それより速くとられた札は、どうあがいても取れなかった札で、想定内の出来事だ、と処理しつつ次の札に臨みましょう。

 

 また、大差で負けている以上、敵陣を狙っていることと相まって、全部をカバーできず、ゆっくり自陣をとられることもあるかと思いますが、それも仕方ないです。

 

 これらの事態も念頭に置きつつ、弱気になって必要以上に自陣を守ろうとすることのないように気を付けましょう。

 

おわりに

 10枚差を逆転する方法の紹介でしたが、基本的には敵陣最優先、自陣は無理なくまんべんなく取る、というスタンスで逆転を狙いましょう。

 

 また、大差で負けている以上、相手が出てほしい札が出れば逆転は不可、だからそうでなかった場合のことだけを考える、という風に気持ちを落ち着かせることも大事です。

 

 まあ、とにもかくにも一番大事なのは、最初に書いたあきらめないことですね。ほんと、かるたって最後まで何が起きるかわかりませんからね…

 

  逆転勝ちというのは、何回か経験すれば必ず大きな武器になるので、まだ経験したことのない人は今回の記事を参考にチャレンジしてみてください。

 

 なかなか楽しいですよ笑

 

ちなみに、逆転勝ちする人は逆転負けしない方法にも詳しいということで、こんな記事も書いてます。

参照→競技かるたで逆転負けしない方法