上昇

皆さんは強くなるために、多かれ少なかれ自分のかるたを日々変化させていると思います。

 

暗記の方法を工夫してみたり、手を出すタイミングを変えてみたり、体力づくりに励んでみたり・・・

 

もちろん、強くなるために何かを変えることは必要不可欠ですが、その変化があまりにも急激すぎるとかえって遠回りになってしまうということを、今回はお話ししようと思います。

 

私もB級時代やA級になりたてのころは、これで苦労しました。

 

現在は少しずつ変化を重ねていく方針でうまくいっているので、その方法もシェアしたいなと思います。

 

 

上昇

 

 

急激な変化は体に毒

なかなか大会で勝てなかったり強い選手と対戦すると、自分の足りなさばかりに目が行ってしまって、がらっと何かを変えたくなりますよね。

 

その気持ちは痛いほどわかるのですが、これまでの経験上自分の良さをつぶしてまでかるたのスタイルを一新することはあまりおすすめできません。

 

理由は2つ挙げられます。

 

理由1.ストレスがたまる

自分が慣れないことをするというのは、それだけで相当なストレスです。

 

慣れないことを無理やりしているだけでもストレスなのに、新しいことをしているのだからうまくいかないし、結局勝てないとなれば、かるたをやっているのがバカらしくなってきます。

 

もちろん、新しいことをやり始めて最初の頃は「まだ始めたばかりだから勝てなくても大丈夫。」みたいな気持ちでモチベーションを保っていけますが、これが何戦も続くと新しい試みの結果が出るまでに挫折します。

 

この挫折でまた「あー自分はだめなんだ」とか思ってしまうともう最悪です。何もいいことありません。

 

このように強くなる、ならない以前にやりたくなくなってしまうので、急激な変化はあまりおすすめできません。

 

理由2.自分に向いていない方法である可能性が高い

基本的に人間は、何も考えなくても最適な行動をとるようにできています。

 

今まで自分が取ってきた行動から、直感的に最適な行動を選択するのです。

 

その最適な行動を選択し続けてできたのが、今のあなたの競技かるたスタイルというわけです。

 

そこを無理に矯正して別のスタイルを取り込むことは、ある意味不自然で不向きなかるたをすることになってしまいます。

 

たしかに、成功すればそのスタイルを手に入れることはできるかもしれませんが、それは時間がかかることですし、自分の性格や特性に合っていないことなので明らかな遠回りです。

 

いうなれば、生まれつき左利きの人が右利きに矯正して、生まれつき右利きの人と同じぐらい箸をうまく使えるようになるようなものです。最初から左手で箸を使っているほうがよっぽど効率いい、というわけです。

 

今のスタイルをちょっとずつ変化させるのが強くなる近道

では、どうすればいいのかというと、今のスタイルをちょっとずつ変化させていけばいいのです。

 

自分の競技かるたのいい点や特徴を見つけ出し、それを最大限引き出すための改良をちょっとずつ重ねていく、という作戦が一番うまくいくのではないかなと思います。

 

ちょっとずつ変化させていく方法の例として、私が現在している方法をお伝えします。

 

私の強みとしては、終盤の取りにあると自己分析しています。

 

関連記事:10枚差をひっくり返せ!競技かるたでの逆転方法

 

なので、私の競技かるたの主軸になるのは終盤の取りです。

 

しかし、これだけでは勝つことができず、序盤、中盤をうまいこと攻略しなければなりません。

 

そこで練習の方向性としては、終盤の取り方をできるだけ序盤に近づけていく、という方針になります。

 

つまり、残り10枚の状況が得意、という状態から、残り11枚の状況が得意になるよう努力していく、というわけです。

 

これが12枚、13枚、15枚、20枚、と増えていくことで、ちょっとした変化が最終的には大きな変化へとなるのです。

 

ここで、終盤は得意だけど序盤が取れないからといって、場に札が多い時に札をとる方法にこだわりだしてしまうと、けっきょくうまくいかないし、序盤に無駄な力を使ったために得意だったはずの終盤も取れなくなってしまいます。

 

そうなるとやはり楽しくないので、自分の得意から少しずつ苦手をカバーしていくほうが効率がいいと思われます。

 

自分の得意がまだわからない方はこちらの記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:競技かるたのレベルアップには自分との対話が必須

 

おわりに

というわけで今回は強くなるためには、劇的な変化を望むよりも、ちょっとずつの変化のほうが効率がいい、という話でした。

 

競技かるたに限らず、いいパフォーマンスを発揮するには無理のない自然体でいることが必要です(そこからちょっとだけがんばるのが一番いい)。

 

強くなろうと思って、下手に強い選手の真似をしても逆効果になることは多々あります。

 

自分の特性やプレースタイルをしっかり見極めて、適切な努力を重ねていくことが遠回りに見えて一番の近道ですね。