みちのくの

 競技かるたの始め方シリーズ第6弾! 決まり字紹介のpart3です。決まり字紹介のほうもここで折り返し地点!今回の記事で半分以上紹介したことになりますね。他に語ることもないし、さっそく紹介の方行っちゃいます!

 

※下の句を見て、決まり字が思い出せるような、覚え方をしましょう

※決まり字は、現代語に準じた読み方で記載しています

 

決まり字紹介

五枚札

み札

「みち」

みちのくの

みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れ染めにし 我ならなくに

覚え方:見た?西の道(みた、にし、みち)

解説:西の道が大変なことになってたんでしょうね。他に「みたれ」から下の句が始まる「ながか」という札もあるので、単に「西の道」で覚えてもいいんだけど、できるだけ最初の文字も絡めて覚えた方が、将来的にはいい気がする。

 

「みよ」

みよしのの

み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり

覚え方:ふるさとのみよちゃん(ふるさと、みよ)

解説:故郷にいた昔の幼馴染のみよちゃん、ってイメージです。百人一首の決まり字には、本当に名前を使った覚え方が多いね。そっちの方が札に親しみを持てるから、いいことだとは思うけど。

 

「みせ」

みせばやな

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変わらず

覚え方:濡れた店(ぬれ、みせ)

解説:大雨で濡れてしまったお店。まあ、そのままだね。下の句が「ぬ」から始まるのはこの札しかないので、「ぬ」さえ使えれば問題はない。まあ、これはこの覚え方がベストじゃないかな。

 

「みかの」

みかのはら

みかのはら わきて流るる いずみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ

覚え方:逸見ミカの…(いつみ、みかの)

解説:逸見ミカは人名です。逸見ミカの、に続くのはなんでもいいです。憂鬱でも消失でも…ちょっと古いか。

共札:みかき

 

「みかき」

みかきもり

御垣守 えじのたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思え

覚え方:昼歯磨き(ひるは、みかき)

解説:決まり字のところが「みがき」ってちょっと濁っちゃってるんだけど、割と意味が通るのでこの覚え方で。濁らない形だと「怯み牡蠣」(ひる、みかき)みたいな覚え方もある。「みかき」ってのが文章にしにくいから、ちょっと難しくなるけど、まあこんな感じで覚えてみよう。

共札:みかの

 

六枚札

た札

「たか」

たかさごの

高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ

覚え方:富山高い(とやま、たか)

解説:富山県は高い。何が?と言われても分からないんだけど笑 富山って漢字が富士山に似てるので、そういうイメージで覚えてみるもいいかな。

 

「たき」

たきのおとは

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なお聞こえけれ

覚え方:名こそ滝だけど…(なこそ、たき)

解説:名前こそ滝だけど、実際は…みたいな。他にもこの歌から名前が付けられた「名古曽の滝」っていう、名所? が京都の大覚寺ってとこにあるので、それで覚えてみてもいいかも。

 

「たご

たごのうらに

田子のうらに 打ち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪はふりつつ

覚え方:不死の多胡(ふしの、たご)

解説:多胡ってのは苗字みたいです。知り合いがいる人は覚えやすいかな? 「たご」に関連する言葉が思いつかなかったのでこういう珍しい苗字を使うことに。

 

「たち」

たちわかれ

立ち別れ 因幡の山の みねにおうる まつとし聞かば 今帰り来む

覚え方:松戸で立ちっぱなし(まつと、たち)

解説:松戸ってのは千葉県の都市です。また、人名でもありますね。この後に出てくる「たれ」の札も下の句が「まつ」から始まり、決まり字も同じ「た」から始まるので、初心者の方が間違えやすい札でもあります。

 

「たま」

たまのおよ

玉のおよ 絶えなば絶えね 長らえば しのぶることの 弱りもぞする

覚え方:死の玉(しの、たま)

解説:何かアニメとかにありそうな道具です。まあ、「たま」ってのは語呂合わせ作りやすいので、自分の好きな風に作ってみるのもありだね。

 

「たれ」

たれをかも

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに

覚え方:待つも、誰も来ない(まつも、たれ)

解説:「たれ」っていうのが「誰」の昔の読み方なので、それを利用した覚え方。先ほどの「たち」と本当によく間違えるので、二つの違いを確実に見分ける練習をしましょう! ちなみに私は下の句の最後の「む」と「に」で「たち」と「たれ」を見分けています。

 

こ札

「こい」

こいすちょう

恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思い初めしか

覚え方:人しれず恋する(ひとしれす、こい)

解説:これは歌の意味そのまんまの覚え方ですね。下の句「ひと」シリーズですので、下の句を長めに使った覚え方です。

 

「この」

このたびは

この度は ぬさもとりあえず 手向け山 もみじの錦 神のまにまに

覚え方:もみじを好む(もみち、この)

解説:最後の「まにまに」っていうのが印象的な札。もちろん、まにまに=この っていう覚え方でも全然大丈夫です。でもそれだと「この」に結びつかないので、ここでは最初の「もみち」を使った覚え方にしてます。

 

「こぬ」

こぬひとを

来ぬ人を まつほの裏の 夕凪に 焼くやもしおの 身も焦がれつつ

覚え方:役が来ぬ…(やく、こぬ)

解説:「来ぬ」ってのは「来ない」の昔の言い方ですね。売れない役者が「役こねー」とぼやいてる感じですね。他にも「薬」とか「訳」とかでも語呂合わせ作れそうですね。

 

「これ」

これやこの

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関

覚え方:汁コレクター(しる、これ)

解説:なかなかインパクトあるフレーズを思いついたので笑 「これ」ってのは汎用性高すぎて、「しる」と結びつかない気がしたので、こういう覚え方になりました。ちなみに、この札は、百人一首の中で、唯一濁音が使われていない札なんだよー

 

「こころあ」

こころあてに

心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどわせる 白菊の花

覚え方:窓辺に置くココア(おきまと、こころあ)

解説:「こころあ」が言葉になりずらいので短くして「ここあ」に。「おきまと」で窓辺に置くをイメージすれば、上手いこと結びつくんじゃないかな。ちなみに、「お」から下の句が始まるのはこの札だけだから、「お」だけ使って覚えても大丈夫だよー

共札:こころに

 

「こころに」

こころにも

心にも あらで浮世に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな

覚え方:小石を心に(こひし、こころに)

解説:小石を心にとどめておく、ってどういうことなんだろう… 何か小石にまつわるいいエピソードを聞いたのでしょう。そういうことにしておきましょう。この札も覚えるの割と苦労した記憶があるな…

共札:こころあ

 

おわりに

 決まり字紹介シリーズ第三弾でした! 最初の導入でも書きましたが、この回で決まり字紹介シリーズも半分超えました。残り40枚ちょっとです。

 

 次回は七枚札、八枚札の紹介です。今回は割と二字決まりの札が多かったのですが(主にた札のせい)、これらのグループは三字決まりが多くなります。

 

 共札が多くなってややこしい札も出てきますが、逆に言えば二枚をセットにして覚えることができたりするので、バラバラな二字決まりを覚えるより楽だと感じる人もいるかと思われます(この辺は人によってちがうとこ)。まあ、なんにしても決まり字紹介シリーズも残り二回です。がんばりましょう!

 

次回>>競技かるたの始め方(7)ー決まり字紹介part4

前回>>競技かるたの始め方(5)ー決まり字紹介part2