かるた女性

 競技かるたの始め方最終回! 今回はルールを覚え、決まり字も覚え、定位置もあらかた決めた、というような初心者が、次にステップアップするための練習を紹介します。今回紹介する練習は、主にC級になるぐらいまで続けてもらえればいいでしょう。

 

 この練習の趣旨は、試合を何回もこなすことで自然と身につくスキルを、より早い段階で引き出す、ということになります。なので、これらの練習はもちろんのこと、実際の試合も数多く経験してください。初心者の頃は、どれだけ試合したかで実力が決まるといっても過言ではないです。

 

 それでは、練習方法の紹介に移ります!

 

 

 

かるた女性

 

 

札流し(札落とし)

 まずはこれ、札流し(札落としともいいます。以降札流しで統一)。やり方はすごい簡単で、札を百枚用意して、一枚一枚決まり字を読み上げていく、っていうただこれだけです。

 

 もう少し具体的に説明すると、まず、札を4つぐらいの束に分けて、その一つを手に持つ。そして、札の決まり字が言えたら、床に落とす。これを百枚全部でやる。というような流れですね。

 

練習の目的 

 この練習の目的は、札を認識するスピードを上げるということです。

 

 初心者の人は経験者と比べて何が一番違うかというと、札をみて決まり字を思い出すまでのスピードなんです。

 

 そもそも経験者は決まり字を思い出す、っていう感覚ではなく、あたかも、そこに決まり字が書かれているかのような感覚で、札を見ています。だからその感覚に追いつくためにも、この練習は必須といえますね。

 

練習の目標 

 この練習で目標としてほしいのは、1分ですべての決まり字を言うというレベル。なんで1分かというと、昔から「札流しが1分切ればC級」と言われてるからですね。明確な根拠があるわけじゃないけど、まあだいたいの目安にはなるかと思われます。

 

 ちなみに百枚を1分というと、一枚の札認識に使える時間は0.6秒。札持ち替える時間などを考えると0.5秒くらいです。 なんかそういわれるとすげー早く言わなきゃいけない気がしてきますが、そんなことは全然ないです。

 

 ためしに、たった今、私がゆっくりめのペースで札流しをやってみたところ50秒かからずに全部言えました。段を持つレベルの人だと、どれだけ時間かかっても、1分は切れるなー といった感想です。

 

練習の注意点 

 次に練習の注意点です。

 

(1)毎回時間を計ろう

 一つ目は、毎回時間を計るということ。上に書いた目標が1分ということもあって、やるときは毎回時間を計ってみましょう。時間を計ることで成長も実感できるし、タイムの更新、というわかりやすい目標も出来ます。ぜひ札流しをするときは時間を計ってやってみてください。

 

(2)向きをいちいち揃えない

 二つ目は、札流しをするときに、を自分の見やすい方向に揃えないということ。なぜなら、実際の試合では敵陣の札は反対側に向いているからです。つまり、反対側を向いている札の認識速度もあげる必要がある、ということですね。

 

(3)速さより正確さを重視する

 三つ目は、正確性を重視するということ。この札流しは、別にタイムを競うためにやっているわけではなく、札認識のスピードを上げるために行っています。つまり、求められるのは速さよりも正確性の方なのです。

 

 もちろん、友達と競うときに速さを求める、というのは悪くありませんが、あくまでも練習の本質は正確さであること、というのは忘れないでください。

 

払いの練習

 次に紹介するのは払いの練習です。これは、初心者がやるべきなのはもちろん、上級者でもやってる練習になります。

 

 やることは単純に札を置いて払う、というただこれだけです。具体的な構え方や、払い方などは各練習会で教えてもらった方が早いですかね。今回は、初心者が払い練をするときに意識してほしいポイントを伝えます。

 

払い練のポイント

(1)敵陣右下段、左下段を中心に

 初心者の方は特に自分から一番遠いところ、すなわち敵陣の右下段、左下段の一番外側を上手く払えるように練習しましょう。

 

 このときに意識してほしいのが、右下段と左下段を払うときに同じ構えで払うこと特に初心者の方で、札を払うことに慣れていないと、札を払う方向に体が傾いてしまう、ということがよくあります。

 

 実際の試合で使えるように払いの練習をするのですが、実際の試合は、当然のことながら、払い練のようにどの札が読まれるか、というのが決まってるわけではありません。ですので、実際の試合と同じように、どこが読まれてもとれる構え方で敵陣の一番遠いところを払う、ということを意識して練習してみてください。

 

(2)練習会での空き時間に積極的に取り組もう

 払いの練習は家でできないこともないが、広いスペースが必要だし、マンションとかに住んでると、下の階の人に迷惑かかっちゃうので、思い切って練習がしづらいこともしばしば。ですので、払いの練習は主に練習会などで積極的にやっていくことになります。

 

 練習会によっては払いの時間を取ってくれるところもありますが、基本的には試合形式で進んでいきます。それだと払いの練習ができないので、自分から積極的に試合の間に払い練をしていく必要があります。

 

 おそらく、「試合の間に払いの練習してもいいですか?」って聞いたら、時間に余裕の無い練習会以外だったら快く了承してくれるでしょう。

 

(3)とにかく数をこなすべし!

 払いの練習って、本当に最初は難しくて、勝手がわからず不格好な払い方になっちゃいます。でも、そんなこと気にする必要は全くありません。みんなそういう経験してきてますし、不格好ながらも練習を続けてきたから、今すごくきれいに払いが出来てるわけですからね。

 

 ですので、うまくいかなくても、それが当たり前だと思って、地道に何回も払いの練習していると、知らない間に自然な動きで払えるようになります。その時まで面倒くさがらず払いの練習を続けてください。

 

定位置を並べる

 紹介する最後の練習は定位置を並べる、というものです。これは、定位置がある程度決まった人向けの練習法になります。

 

 これも単純な練習法で、単に25枚適当に取って自陣を並べてみる、というだけのものになります。実際定位置も並べたら並べた分だけ身についてくるので、特に定位置が決まりたての頃は、何度か自分一人で並べてみて、慣れてみるのもいいかな、と思います。実際に札を並べることで、決まり字を早く言えるようになる訓練にもなりますしね。

 

 上二つの練習に比べると、メインになる練習というよりは、サブ練習という立ち位置にはなるかと思います。上二つをメインにやっていて、たまーに自陣並べてみようかな、ぐらいの感覚で十分でしょう。

 

おわりに

 さて、この回をもって、競技かるたの始め方シリーズは終了です! ここまで説明してきたことを覚えて、何回か試合の経験を積めば、もう初心者卒業です。次は、段位の獲得、つまりC級目指してがんばろう!

 

 今回のシリーズは、本当に競技かるたを知らない人が、ある程度競技できるようになるまでの説明になっているのですが、文章だけじゃ伝わらないことは多々あるので、実際に練習会に足を運んで、試合経験を積むっていうのが、競技かるたに慣れる、という面でも効果的です。

 

 そして、練習会がない日に今回紹介した練習や、ルールの確認、定位置の作成などをちょくちょくやっていく、というような形で、今回のシリーズを見直してもらうというのが、ベストですね。

 

 今回の一連の説明で、ここが分からない! ここを説明してほしい! などの要望等ありましたら、コメントで教えていただくと対応しますので、分からないところなどは気軽に聞いてください。

 

 それでは、競技かるたの始め方シリーズ、これにて終了です。ありがとうございました!

 

前回>>競技かるたの始め方(10)ー定位置の作り方実践編