
皆さん1字決まりって得意ですか?
初心者の頃に一番最初に覚え、一番最初に取るよう指導される札ですが、人によって好き嫌いが分かれると思います。
今回は、その1字決まりが苦手な人に向けて、1字決まりとどう向き合っていけばいいのかということを考えてみます。
目次
1字決まりの種類
1字決まりはその性質から2種類に分類することができます。
最初から1字決まりの札と、決まり字が変化して1字決まりになった札です。
順番に見ていきましょう。
最初から1字決まりの札
いわゆる、「むすめふさほせ」ですね。
これらの札は序盤から1字決まりとして存在する、比較的珍しい部類の1字決まりになります。
基本的な1字決まりっぽいこれらの札ですが、実際に1字で取る札のことを考えると少数派です。
作戦にもよりますが、これらの札はそこまで対策に力を入れなくていいと思います。
理由はいくつかあります。
理由1.100枚のうち7枚しかないから
1字決まりは「むすめふさほせ」のたった7枚です。
場にくる期待値は、たったの3.5枚です。
3,4枚札が取れなかったところで、そこまで大きく勝敗には影響しません。もちろん取れるに越したことはないですが。
この7枚というのは大山札の数とほぼ同じです(大山札は6枚)。
大山札が取れないからといって、そこまで熱心に対策しないですよね。
それと同じで、数少ない最初から1字の札の対策をするぐらいなら、2字3字の取り方を練習するほうが効率がいい、というわけです。
理由2.序盤や中盤は他にも取る札がたくさんある
「むすめふさほせ」は序盤から1字決まりとして場に存在するわけですが、序盤や中盤は他にも札がたくさんあります。
他にもたくさん札があるので、わざわざ数少ない1字決まりに意識を持っていくのは効率が悪いです。
これは相手も同様で、終盤に比べ1字決まりへの注意というのはそこまで高くないはずです。
であれば、特に自陣なんかは多少遅くても拾うことができたりします。
なので、わざわざ意識しなくても無理のない範囲で取ろうとすればいいのです。
決まり字が変化した1字決まり
実は1字決まり界ではメジャーというかキーになってくるのは、この決まり字が変化したタイプ。
「むすめふさほせ」と違って、この1字決まりは終盤に近付くにつれ出現します。
決まり字がどんどん短くなっていくという競技の性質上、終盤ではこのタイプの1字決まり(と、最後まで読まれなかった1字決まり)が占める割合が大きくなります。
こうなってくると1字決まりが苦手だから、といって無視できる存在とはいえません。
苦手なりに、どうやって取るかを考える必要があります。
ちなみに、決まり字が変化した1字決まりといっても、早々に1字になってしまった札は「むすめふさほせ」同様、そこまで注意する必要はないかと思います。
1字決まりとの向き合い方
ここからは、1字決まりとの向き合い方について考えていきます。
基本は無理せず、できる範囲からちょっとずつ取れるようにしていく、というスタンスがおすすめです。
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向き合い方1.基本は狙って取る
1字決まりは相手も早くとってきますので、特に敵陣の1字なんかは少し意識して狙っておくのが取るためのポイントになります。
しかし、先ほどから言っている通り、序盤から狙いすぎるのはおすすめできませんので、終盤の1字をとるときなんかはこの方法がおすすめです。
普段から1枚1枚しっかり狙って取るタイプの人はこれがやりやすいと思うのですが、全体をまんべんなく暗記するタイプの方はこれが難しいと思います。
そのタイプの人は変に狙おうとすると動けなくなってしまうので、少しだけ優先順位をつけるといいと思います。
これは1字に限らず終盤の戦い方でもあるんですが、狙って取る札と反応で取る札の区別は序中盤よりしっかりしておく必要があります。
まずは1枚からでいいので、無理のない範囲で少しだけ1字決まりに優先順位をつける意識をしてみましょう。
向き合い方2.1字決まりを拾ってみる
1字決まりをピッタリ1字で取ることって実は案外少ないです。
1字というよりかは、決まり字ピッタリで取れるということ自体がそこまで多くないですね。
なので、1字決まりだからといって特別に意識しなくても、ほかの札と同様自分のタイミングで動くだけでも案外拾えたりします。
特に序盤に出た「むすめふさほせ」や、決まり字が短くなったばかりの1字決まりなどは、比較的拾いやすい札かと思います。
たまにいる1字だけやたらと早い相手には、他の札をとって相手のペースを崩すことで、自分のタイミングで1字が取れるようになるので真っ向から勝負するのはやめましょう。
これも1字に限った話ではありませんが、相手の得意フィールドから引きずり降ろし、自分の得意フィールドで戦う、というのは競技かるたで勝つためには必要なスキルだと思います。
おわりに
というわけで、今回は1字決まりとの向き合い方についてでした。
結論としては、場に1字決まりが占める割合が多くなった終盤では、1字決まりをとる能力がどうしても必要になってくるので、その時にどうするか、というのを考えればいいと思います。
それ以外の時は、あまり1字決まりを特別視せず、ほかの札を拾うときと同様に自分のタイミングでとれるような暗記を心がける、というのが1字決まりに対するベストな向き合い方ですね。