耳をすます人

競技かるたをやっていると、感じがどうこうみたいな話をよく聞きますよね。

 

競技かるたの有名な漫画ちはやふるでも、主人公や名人は感じの良さを武器に活躍しています。

 

今回は、そんな競技かるたで一番大事とまで言われている感じ、というものについて思うところを語っていきたいと思います。

 

先に言っておくと、私自身が感じというものを体感したことがないので、かなり否定的な内容になっています。

 

 

耳をすます人

 

 

競技かるたにおける感じとは?

一番初めに、競技かるた界において、感じという言葉はどのような意味で使われているのか、というのを解説します。

 

感じ、というのは簡単にいえば、音をとらえる能力、とでもいえばいいでしょうか。これが高いと決まり字前に札が決まる、ということがあります。

 

具体的に言えば、感じのいい選手というのは、「あきの」と「あきか」を「あき」の時点で聞き分けたりできるみたいです。

 

k音やg音に接続すると、ほかの音に比べて前の音の高さが変わるらしいのですが、そういった機微を察知することができる能力です。

 

相手より先に反応することができるので、感じがいいに越したことはありませんね。

 

競技かるたの強さに感じは関係ないと思う理由

と、感じがいいことは強みになりそうですが、個人的にはあまり強さと関係ないんじゃないかなーと思うわけです。

 

そう思う理由はこれから挙げていくわけですが、ざっくりとした理由としては、相手の感じがいいから負けた、と思ったことが一度もないからですね。

 

もちろん、私が経験していないだけという可能性もありますが、他にも以下の理由が考えられます。

 

使いこなせなければ意味がない

まずは基本的なところで、使いこなせるかどうかの問題ですね。

 

仮に感じが良くて、1字決まりが10枚ぐらいあったとしても、その聞き分けをするのに余計な意識を使っては意味がありません。

 

かといって、決まり字前に無意識で手を出しても、それが確信レベルでなければただの当てがるたと変わりません。

 

このように、自分の中で100%に近い自信を持っていなければ、感じに頼らずに決まり字までしっかり聞いたほうが効率がいいといえるでしょう。

 

決まり字ピッタリで取れれば十分速い

二つ目の理由は、決まり字ピッタリで取るだけで十分速くとれている、ということです。

 

競技かるたの試合で、決まり字ピッタリに取れている札というのは意外に少ないものです。

 

なので、決まり字ピッタリに取れる札を増やすだけで、十分A級レベルの取りができるようになります。というか、全部の札を決まり字ピッタリで取ることができたら、名人クイーンも夢じゃないです。

 

まあ、そんなことはおそらく不可能なので、決まり字以上に速さを求めることには、あまり意味がないのかなと思います。

 

読手によって左右される

三つ目が読手の存在です。

 

専任読手までいくとわかりませんが、基本的に読む側は同じ文字は同じ文字として読むように努めます。

 

たとえば、「あきの」の「き」と「あきか」の「き」を別の「き」という意識で読むことは、まずないと思います。

 

そうなると、読手によって無意識で「あきの」と「あきか」の「き」が変わる人と、「あきの」と「あきか」の「き」があまり変わらない人に分かれてしまうので、感じの良さを武器とするには、あまりに不安定です。

 

音をとらえるよりとらえた後のほうが大事

最後に、決定的な理由として、音をいくら早くとらえたところで、その後動かなければ意味がない、という理由が挙げられます。

 

考えてみれば当たり前ですが、しっかり暗記ができていないといくら早く音を感じたところで、手がでないか、出ても上空で止まってしまうのが関の山です。

 

そう考えると、大事なのは音をいかに早くとらえるか、ではなく、音をとらえた後どう行動するか、という点になることがわかります。

 

おわりに

以上、感じが強さに関係ないと思う個人的な理由でした。

 

感じの良さがかるたの強さにどう関係あるのか、というのはきちんとした実験をしないと証明できないと思います。

 

競技かるたの世界には、運命戦の出札がわかるとか、音になる前の音がわかるといった、オカルトチックなことがよく話題になりますが、これらの話は、朝の星座占いと同じくらいの信ぴょう性しかありません。

 

こういった眉唾ものの是非が、凡人である私にも目に見える形で証明してもらえる日がくればな、などと思う今日この頃です。

 

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