悩む人

  競技かるたをしていると、マナーについて口うるさく言われますよね。

 

現在は、全日本かるた協会がマナーブックなるものの作成に取り掛かったり、Twitterなどで話題になったりと、マナーについて考える機会が増えてきていると感じます。

 

そこで今回は、競技かるたのマナーについて考えてみたいと思います。

 

なかなかデリケートな話題ですが、これを機に皆さんも一度考えてみてください。

 

 

悩む人

 

 

そもそもマナーとは

マナーを考える前に、そもそもマナーとは何か?について定義しておかなければなりません。

 

ここがぶれると、マナー論議も平行線をたどり、解決しないことが多いですからね。

 

辞書的意味

マナーの辞書的意味について調べてみると、どこも共通して、態度・礼儀作法と書かれています。

 

これはマナーの説明になっているのか、と思ってしまうほどに、マナーの意味は多様で、解釈も様々なんでしょうね。

 

というわけで、今度は礼儀について調べてみます。

 

礼儀とは、秩序を守るために人が行うべき行動のことを指すようです。

 

つまり、競技かるたのマナーといった場合、その意味するところとは、競技かるたの秩序を守るために、私たちがとらなければならない行動、を指すと考えてよさそうですね。

 

競技規定とマナー

さて、上記の定義からいくと、私たちになじみ深いあるものがマナーと同義になりそうなことに気が付きます。

 

それは何かというと、競技規程です。

 

競技規程は、私たちが競技かるたの試合を行うにあたっての、ルールが記されています。このルールこそが、辞書的な意味でのマナーの正体になります。

 

たとえば、立膝やをしてはいけない、というのは競技規程の細則に載っているので、暗記時間などに立膝をすることは、立派なマナー違反になります。

 

議論になるマナー

以上のように、マナーとは規程に記されているルールである、というのが一つの結論ですが、それだけならマナーブックの作成等な必要ないですよね。

 

つまり、競技規程には書かれていないけれど、競技かるたの秩序を保つために守ったほうがいいと思われるルール、これらの行動を対象としたときに、私たちはマナーという言葉を使っています。

 

法律の世界でも、「法律は最低限の道徳」という言葉があるように、「規程は最低限のマナー」に過ぎないということですね。

 

これ以降、マナーという言葉を使うときは、上記赤字の意味で使います。

 

守ったほうがいいマナー

ここからは、競技かるたの規程には書かれてはいないけれども、個人的に守ったほうがいいと思うマナーをいくつか紹介します。

 

その前に、注意しておいてほしいのですが、マナーの押しつけはやめましょう。

 

最低限のマナーは規程という形で存在しているので、それ以上のマナーの強要はただのエゴです。

 

もちろん、マナーとはお互いが気持ちよく競技するために必要なものですので、不快に感じた行為は注意してもいいと思います。しかし、そこから相手がどうするかまでは関与できないことですので、自分の中で相手の行動を許す余裕を持つことも大事なことです。

 

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札を投げない

飛んできた札を渡す際に、札を投げる、というか滑らせる人がいますが、これはやめたほうがいいでしょう。

 

規程にも札を渡す際には丁寧に、と書かれているので基本的には全員が守ったほうがいいマナーといえます。

 

(札の整理)
第十二条 札を取るなどして、並べてある札が散逸した場合、原則として札を払った競技者が拾いに行かなければならない。
<補足> 
散逸した札を他の競技者に渡す際には、丁寧に渡すこと。

 

これは意識していないと普通にやっちゃうことなので、特に指導者の立場にある人は、日ごろから意識しておきたいですね。

 

手渡しがベストですが、できないならせめて、一つにまとめて脇に置いておくほうがマナー的にはましだと思います。

 

畳をたたきすぎない

これも、最近大会などでよく注意されることだと思います。

 

規程にも載ってますが、程度がよくわからないので、マナーに入るんでしょうね。

 

(禁止行為)
第二十七条 競技者は、以下の行為をしてはならない。

(3)競技中に、必要以上に畳を叩くこと。

<補足> (3)畳を叩かなくとも、度を越した頻繁な素振りは行わないこと。

 

「必要以上」「度を越した」の判断基準を設けてもらわないと、規程としては意味ない気もしますが、このような規程があることは競技者一人一人が心の中にとどめておく必要があるでしょうね。

 

送り札

送り札に関して、一つ守ってもらいたいなーと個人的に思うのは、送る際に札を畳から離さず引きずるように送らない、ということです。

 

これこそ、規程には載っていないのですが、守ったほうがいいマナーの一つだと思います。

 

何が嫌なのか、と言われるとわからないのですが、あまり好きではない人もいますので、送り札の際には、ちゃんと札を持ち上げて相手陣に札を置きましょう。

 

ちなみに、送り札をしっかりと相手陣に置かない人もたまにいますが、こちらは規程に載っているので、しっかり相手陣に送りましょうね。

 

第二十五条 対戦者の陣にある出札を取った場合、もしくは、対戦者がお手つきをした場合、自己の持札一枚を対戦者に送ることができる。

<補足> 一 送り札は、相手陣内へ、相手の方向に向けて送るものとする。

 

相手陣上段の真ん中に置くのがベストだと思います。浮き札が多い人は少しずらすか、場合によっては中段ぐらいに置く必要もありますね。

 

おわりに

以上、マナーについていろいろ考えてみました。

 

また、全日協からマナーブックが出ると状況も変わり、根拠も出しやすくなるので、より気持ちのいい試合ができるようになるのではないかと期待しています。

 

また、自分がやられて嫌なことは相手にやらず、自分がされて嬉しかったことは相手にもする、ということを心がけるだけでもだいぶ変わってくると思うので、余裕があれば意識してみてください。