大人スタート

 競技かるたを始めるときに、意外と皆さん気になさるのが、自分の年齢。「社会人だけど、今から始めることってできるのかな?」「大学生から始めるのじゃ遅いかな?」みたいな。

 

 ですが、競技かるたに限った話ではないですが、物事を始めるのに年齢なんて関係ないです。

 

 今回は、そういった、新しいことを始めることに億劫になってしまっている人へ向けて、背中を後押しするような記事になっています。

 

 

大人スタート

 

 

 

競技かるたを始めるのに遅すぎるなんてことはない

 冒頭でも書きましたが、競技かるたを始めるのに遅すぎるということはありません。ただでさえ、競技かるたは、老若男女、年齢性別関係ない平等な競技、と言われていますからね。

 

 実際、私も始めたのは大学からですが、A級にはなれています。私以外にも同期で一人、先輩で一人、大学から初めてA級になっています。私がいた大学は、決して強豪校というわけではありませんが、それでもこれだけの人数がA級になっています。

 

 大学から始めて、準名人の地位まで登りつめた人も知っています。こういった例はほかにもいっぱいありますが、少なくとも大学から始めて遅すぎるということはない、というのはわかっていただけたでしょうか。

 

 「でも、大学生は時間あるから、社会人だったら厳しいんじゃ… 」、そんな声も聞こえてきそうですが、社会人であろうが、変わりありません。

 

 社会人からかるたを始めてA級になった人もいますし、なんならA級優勝したことある人もいます。

 

 社会人から始めるパターンとして、子供が始めたので、親である自分も始めるというパターンが多々あります。子供と同じタイミングで始めて、子供と同じ土俵で競い合える競技、ってなかなかないと思うんですが、これが競技かるたの魅力ですよね。

 

大人から競技かるたを始めるメリット

 大人から競技かるたを始めるとなると、デメリットばかり目立ってしまいがちですが、メリットとなる部分も存在します。ここでは、そんなメリットの部分を解説していきたいと思います。

 

メリット1:深いところまで考えることができる

 競技かるたは何かと頭をつかう競技です。攻めがるたの意味だとか、共札を分ける意味だとか、そういったことを高校生ぐらいまでは、感覚的にしか理解できていないところがあります(もちろん、理論的に理解している人もいるかとは思いますが)。

 

 しかし、大人である皆さんはこの、競技かるたではある意味常識と化していることを、常識だからの一言で片づけるのではなく、理論的に捉え、自分の頭の中で考える、ということができます。

 

 これは競技かるたへの理解を早めるだけでなく、局所局所でのとっさの応用力、などといった実際の試合でも大いに役立ちます。

 

 また、一つの考えにとらわれることなく、多角的な視点をもって取り組むことができれば、自分のかるたを修正することも無理なくできます。これが、昔から競技かるたをしている人だと、凝り固まった価値観がなかなか捨てれず、成長がストップしてしまうことも多々あります。

 

 このように、大人ならではの「頭のいいかるた」を、まだ何も覚えていない純粋な状態から身に着けることができるのは、大きな武器になります。

 

メリット2:速いかるたではなく、強いかるたを目指せる

 競技かるたでは、札を取る速さというのは、もちろん大事になってくるのですが、速さがすべて、というわけではありません。

 

 若い子たちですと、とりあえず速さを追求してしまいますが(これは決して間違った方向ではありません)、我々大人はそんな速さについていけません笑

 

 そうなると速さ以外の泥臭いところで勝負するしかなくなります。相手が早いところは無視しておき、相手が遅いところを取る、お手つきをさせる、そうやって相手が乱れたところで一枚だけ敵陣の右下段を全力で取ってみる…

 

 こういった速いだけではない、強いかるたを最初から目指せる(というより目指さざるを得ない)というのは、大人から始める大きなメリットです。

 

 実際ある程度のレベルになってくると、速いだけの若い選手より、速くはないのだけど強いかるたをしてくる選手の方が、戦ってていやだなーと思うようになります。

 

大人から競技かるたを始めるためのアドバイス

 さて、ここでは大人の初心者の方向けに、競技かるたをするにあたっての簡単なアドバイスをしたいと思います。一般的な初心者向けのアドバイスとは大きく異なっているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

アドバイス1:恥ずかしがらない

 まずはこれです。第一の関門です。

 

 大人になってくると全力で運動したりするのが妙に恥ずかしくなりますよね笑 まずはそこを乗り越えなければなりません。

 

 たとえば、払いの練習なんかがまさに該当します。先ほど速さより強さ、みたいな話はしましたが、それでもある程度の速さは求められます。そのため、始めたての頃は、恥ずかしがらずにどんどん払いをしてください。

 

 払いに慣れてくると恥ずかしさは消えると思いますが、そこからも払いの練習は続けてくださいね。あれは、自然に札を取るためには必須の練習で、数をこなせばこなしただけうまくなりますので(詳しくは払いの記事で)。

 

 また、年齢が下の人でも、強い人ならどんどんアドバイスをもらいましょう。年齢が上でも初心者であることには変わりありませんからね。ここも、強くなるために恥を取っ払っていきましょう。

 

アドバイス2:子供っぽくなる

 アドバイス1ともかぶりますが、いい意味で子供っぽくなりましょう。

 

 競技かるたが強くなる人の特徴として、意外に共通しているのが子供っぽいというところ。負けず嫌いだったり、我が強かったり、ある意味自分勝手だったり。

 

 大人の方はただでさえ時間が取れないにもかかわらず、練習会などで遠慮してしまいがちですが、そこは初心者ですので、どんどん試合を取っていくようにしましょう。

 

 ただ、大人ですので、自分が取ったと思う札をいつまでも譲らない、みたいな悪い意味での子供っぽさはあまり出さないように、気を付けましょう(強い人は皆そんな感じですが笑)。

 

アドバイス3:体のケアをしっかりとする

 これも気を付けたいポイントです。競技かるたはただでさえ無理な体制で札を取り合います。ですので、腰やら膝やらにかなり負荷がかかるんですよね。

 

 そこで、試合前のストレッチや、サポーターの着用など、体のケアをする必要が出てきます。特に普段運動をしていない人などは注意が必要です。思っている以上に体にきます笑

 

 もし同じかるた会に大人の方がいれば(いないことの方が珍しいとは思いますが)、どのように体のケアをしているか聞いてみるのも一つの手ですね。

 

おわりに

 というわけで、今回は大人が競技かるたを始めるためについての記事でした。いろいろ書きましたが、正直熱意とやる気さえあれば、何歳からでも名人・クイーンは目指せます。

 

 そこまでいかなくとも、A級になって競技かるたを楽しむぐらいなら本当に何歳からでも可能だと思っています。

 

 人間の欲には際限がなく、なりたいと強く願えばいつかかないます。それとは逆に、新しいことには挑戦したがらない、という性質もあるので、自分には無理だと心のどこかで思ってしまえば、本当にできなくなります。

 

 ここら辺のメンタルコントロールは競技かるたにおいて一番大事な部分でもありますので、また別の記事にまとめていきます。

 

 それでは!