指導

昨今の競技かるた界隈では、ちはやふるなどの影響により、爆発的に競技人口を増やしています。これはこれで喜ばしいことではありますが、その一方で様々な課題が浮き彫りになってきています。

 

その課題のひとつとして、初心者の指導の在り方、というものがあります。現在競技かるたの指導といえば、上級者の方々が、自分の練習のついでに、初心者にアドバイスをしたりする、というのが主流だと思います。

 

そういう状況で指導をしている以上、ある程度は仕方のないことなのかもしれませんが、指導というよりは、意見の押し付けに近いことが多くなってしまうのかな、といった印象を時折感じます(というより、私がしていたのがそれに近かったのですが)。

 

というわけで、今回は初心者や、級が下の人を指導するに当たり、気をつけていただきたいことを、自戒の意味もたぶんに含みながら、紹介していきたいと思います。

 

正直、競技かるたの指導、という分野に関しては、まだまだ未発達の領域であるため、広く皆さんの意見を聞いてみたいところです。なので、よければこの記事について何かしらの意見をもらえればうれしいです。

 

 

指導

 

 

 

指導とは

先に私が考える、指導について話しますね。私は、指導とは、相手に課題を見つけさせ、それを自分で解決できるように導くこと、だと考えています。

 

つまり、相手が悩んでいるときに、こちらから解決策を提示するのは、指導ではない、という考え方です。

 

これ、できている人って少ないんじゃないでしょうか。かるたで悩んでいる人を見ると、自分ならこうするよ、って言ってあげたくなりません?(私はなります笑)

 

でも、これって良くない、と私は思っているのです。次からその理由について説明していきますね。

 

指導の際こちらから解決策を提示してはいけない理由

さて、指導の際こちらから解決策を提示してはいけない理由ですが、割りと簡単です。

 

それは、競技かるたは自分で考えないと強くならないからです。

 

たとえ、それが間違っていたとしても、自分で考えた課題に対して、自分で考えた解決策を実行する、このプロセスが大事になってくるのです。もし、それが間違っていたのならば、その都度修正して、また同じ事を繰り返せばいいだけです。これが、遠回りに見えて、強くなる一番の近道なのです。

 

こういった、課題解決能力を育ててあげること、これが指導に必要なものだと、私は考えているのです。

 

逆に、初心者でもこういった考えができる人なら、指導する必要はないでしょう。勝手に伸びると思います笑

 

そういった人には、指導としてではなく、意見の交換として、自分の意見を言っても問題ないと思います。

 

とはいっても、本当に始めたばかりの初心者には、競技かるた界で生きていくための、最低限の知識(敵陣を意識しろ、だとか、共札は分けろ、だとか)を直接教えるのは、必要だと思います。

 

具体的な指導法

では、具体的にはどう指導していけばいいのでしょうか。基本的には指導者の方が問いかけを行い、答えを見つける手助けをしていくといいでしょう。

 

たとえば、試合が終わった後に、「この試合どう思った?」などという問いかけを行い、そこから会話を始めるというのが、基本的な方法になります。

 

また、他にも「どうしてここまで差がついたと思う?」や、よく迫ったときは、「ここまで迫れたのはどうしてだと思う?」みたいに、より具体的にといかけるのもいいでしょう。この辺は、指導者と本人との関係性によっても変わってきます。

 

この問いかけに対して、こちらが想定していた答えと違う答えが返ってきたとしても、すぐに否定したり、自分の意見を述べてはいけません。

 

あくまで、相手の意見を聞いたうえで、どうアドバイスをするか決めるのです。自分の意見とアドバイスをしっかり自分の中で区別して伝えることが、大事です。

 

このような感じで、意見とアドバイスを良い感じに伝えていければ、指導されている方も指導者の意見を参考にしつつ、自分で考えられるようになります。また、指導者にも新たな気づきがあるかもしれません。

 

おわりに

実際、ここまで考えて指導することはとても手間がかかりますし、面倒なことではあります。また、このような指導がしたくても、なかなか時間が取れないということもあると思います。

 

ですので、基本的には選手が自分で考えられるようになるよう指導し、より詳細な指導は大会の帰りなど時間があるときにしていくのがいいかと思います。

 

最初にも書きましたが、競技かるたの指導という分野は、まだまだ未開の領域であります。私としましても、自分の競技スキルをあげるのはもちろん、指導のスキルも上げて生きたいと考えていますので、もし、何かしらの意見がありましたら、ここのコメントや、ツイッターなどまで、お寄せください!