納得する女性の写真

突然ですが、百人一首に1字決まりは何枚あるかご存知ですか?

 

一般的には、「むすめふさほせ」の7枚と言われていますよね。

 

でも、1字決まりって本当に7枚だけなんでしょうか?

 

今回の記事では、試合中に発生する本当の決まり字について解説します。

 

ちなみに、一般的に言われる1字とか2字の枚数は以下の記事で解説していますので、2字や3字の札が何枚あるか知らない方はチェックしてみてください。

参照→競技かるたの始め方(3)ー決まり字って何なんだ?

 

あ、決して「ちは」の「ち」と「ちぎりき」の「ち」は違うから「ちは」は1字決まりだ! みたいなことではありませんのでご了承ください。

 

 

納得する女性の写真

 

 

真の決まり字とは

たとえば、「いまは」という札は共札の「いまこ」が読まれた時点で「いま」という2字決まりになります。さらに、「いに」が読まれると元々3字だった「いまは」は「い」という1字決まりになります。

 

とまあ、このように競技かるたは試合を進むにつれ決まり字が短くなるという特徴があり、その結果として1字決まりが大量に発生するというわけです。

 

同様の理由で、2字決まりも多少増えます(1字決まりになる2字決まりもあるので、1字決まりほどは増えない)。

 

これを便宜上、試合中に発生する「真の決まり字」と呼ぶことにします。

 

では、実際に1字決まりや2字決まりは、試合中に何枚発生するのでしょうか。

 

具体的に検証していきます。

 

1字決まり

これは簡単です。

 

要は、決まり字に使われている頭文字の種類の数だけ1字決まりになります。

 

競技かるたの決まり字で使われている頭文字は以下の通り。

 

むすめふさほせうつしもゆいちひきはやよかみたこおわなあ

 

上の呪文みたいな並びは、1枚札、2枚札、3枚札と同じ音から始まる札が少ない順に五十音を並べたもので、「むすめふさほせ順」などと呼ばれます。覚えておくと便利ですので、初めて見た人はこの機会にでも覚えておきましょう。

 

数えてみると全部で27種類ありますので、試合中に発生する真の1字決まりの枚数は26枚ということになります。

 

なんでマイナス1されているかというと、競技かるたは最高でも99枚しか読まないからです。最後まで読まれなかった札は絶対に1字決まりになっていますので、真の決まり字は26枚ということになります。

 

2字決まり

これはちょっとややこしいので、先ほどの「むすめふさほせ順」に見ていきましょう。

 

むすめふさほせ→0枚

1字決まりなので2字決まりはありませんね。

 

うつしもゆ→5枚

片方が読まれると片方は1字になるので、2字決まりの枚数は5枚だけです。2字が減る典型例です。

 

いちひき→4枚

ここから読まれる順番で、どの札が2字になるかが変わってきます。

 

たとえば、「いまは」→「いまこ」→「いに」の順番で読まれた場合、真の決まり字は「いまは」、「いま」、「い」になります。

ところが、「いに」→「いまこ」→「いまは」の順番で読まれた場合、真の決まり字は「いまこ」、「いに」、「い」になります。

 

このように、どの札が2字になるかというのは試合によって変わりますが、2字決まりの枚数自体は順番にかかわらず一緒です。

 

「いちひき」の場合はどれも構成が同じで、「最初から2字の札」+「1枚が読まれると片方が2字になる共札」の3枚からなっています。

 

そのため、「いちひき」の真の決まり字は、「3字以上」+「2字」+「1字」になるので、2字決まりの枚数だけで見ると4枚になります。

 

ここから先は、わかりやすくワンパターンしか示しませんが、どの順番で読まれても枚数は変わりませんのでご了承ください(気になる人は自分で他のパターンも試してみてください)。

 

はやよか→7枚

「は札」だけ特別で、2字決まりは1枚になります。「はるの」→「はなの」→「はる」→「は」といった感じですね。

 

「や札」「よ札」「か札」はそれぞれ2枚ずつです。もともと2字の札が先に読まれたパターンで考えるとわかりやすいです。

(例)「やす」→「やえ」→「やまが」→「や」(「やまざ」がいきなり「や」決まりになっている)

 

み→3枚

先ほどの「や札」から1枚増えた形です。

「みち」→「みよ」→「みせ」→「みかの」→「み」

 

たこ→9枚

「こ札」は「み札」からさらに1枚増えた形なので4枚です。

「こい」→「この」→「こぬ」→「これ」→「こころあ」→「こ」

 

「た札」は2字が6枚なので、最後のた決まりになる札以外の5枚が2字決まりです。

 

合計9枚ですね。

 

おわ→7枚

ここからややこしい。

 

まず、「お札」は4枚。

「おく」→「おぐ」→「おも」→「おと」→「おおえ」→「おおけ」→「お」

3字は2枚出ますね。

 

次に「わ札」は3枚。

「わすれ」→「わす」→「わがそ」→「わが」→「わたのはらや」→「わた」→「わ」

それぞれの共札の片割れが2字になったパターンが一番わかりやすいですね。

 

というわけで、合計7枚です。

 

な→3枚

「わ札」と同じ処理をするとわかりやすいです。

「なげけ」→「なげ」→「ながか」→「なが」→「なにわえ」→「なにわ」→「なに」→「な」

 

あ→8枚

今まで1枚ずつ数えていましたが、ここにきて簡単に数える方法に気づきました。

 

「あ札」で二字になる可能性があるのはあい、あし、あけ、あき、あさ、あま、あら、あり、あわの9枚。そして、この中の1枚があの1字になるから、「あ札」の真の2字決まりは8枚です。

 

たぶん、今までの札も全部これでできるはず。

 

今までの労力は一体…

 

合計

というわけで、合計は46枚ですね。

 

実は、もともとの二次決まりの枚数とそこまで変わりません。

 

それでも半分近くは2字決まりなので、「2字を制する者はかるたを制す」と言われるのも納得ですね。

 

3字決まり

三字決まりは共札で考えるとわかりやすいですね。

 

いま、ひと、はる、はな、やま、かぜ、みか、おお(×2)、わが、わす、なが、なげ、なに、あき、あさ、あま、あら、あり、あわ、の合計20枚です。

 

4字以上

4字以上はそれぞれ半分するだけでいいので簡単です。

 

4字→ちぎ、ここ、なにの3枚

5字→よの1枚

6字→あさぼ、きみ、わたの3枚

 

まとめ

というわけで、実際に私たちが試合で取る真の決まり字はこちら!

 

1字→26枚

2字→46枚

3字→20枚

4字→3枚

5字→1枚

6字→3枚

 

1字、2字の札だけで実に7割以上も占めています。

 

1字と2字を取ることの大事さがこの表からもわかりますね。

 

ただ、この決まり字は99枚まで読まれた場合の決まり字ですので、運命戦にいかない試合では相対的に1字の枚数は少なくなります。

また、真の決まり字は決まり字の変化を正確に追えていることが前提ですので、そういった面からも1字で取る枚数は少なくなると思われます。

 

そう考えると、競技かるたは2字の取り方を練習するのが一番効果的な気がしますね。