苦手をつぶすより得意を伸ばそう

皆さん、かるたをしていて「ここが苦手だから何とかしたいな」とか「これが足りないから大会で勝てないんだ」と思ったことはありませんか?

その思いは間違いではないんですが、発想を変えてみるともっと楽に結果が出るようになるかもしれません。

その方法というのが、自分の苦手な部分ではなく得意な部分に目を向ける、ということです。

僕自身完璧主義なところがあるので、苦手をなくしたいとよく考えるのですが、よくよく考えると得意を伸ばしたほうが効率的なんですよね。

というわけで、今回は苦手克服より強みを活かすかるたについて考えてみたいと思います。

得意を伸ばすほうが効率的

そもそも、どうしてこの記事を書こうと思ったかなんですが、ある本で以下のような記述を見たからなんですね。

 

16歳の学生を対象に3年間速読の訓練をして、どれくらい読む速度が上がるかを調べた研究があります。1分間に平均90文字読めるAグループと、1分間に平均350文字読めるBグループに分け、両グループに同じ速度の訓練を受けてもらいました。

3年後、Aグループは1分間に平均150文字読めるようになっていました。約2倍なので素晴らしい成果です。

しかし、Bグループは1分間で何と平均2,900文字、8倍以上も読めるようになっていました。

この研究からも分かるように、元から得意でないことをいくら努力しても、大した強みにはなりません。自分が元から上手くできることを効率よく伸ばしていくことが、重要なのです。

八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(KADOKAWA、2020年、P129)

 

全然かるたとは関係ない文脈で読んでたんですが、これはかるたでもいえることだなーと思いました。

確かに、苦手なことを伸ばそうとすると、時間もかかるしなかなかうまくできないし、やってて苦痛ですもんね。

そんなことをわざわざするぐらいなら、自分の得意をとことん突き詰めて弱点をカバーする、って発想の方がやってて楽しそうです。

長所=自分の武器を増やしていく

とはいっても、得意なところがたった1つしかないのに、そればかりに固執していてはいつか限界が来ます。

たとえば、敵陣右下段が得意だとしても、自分よりちょっと強い自陣の右下段が得意な人に当たってしまえば勝つのが難しくなりそうです。

そのときに必要なのが、2番目に得意なところを強化することです。

敵陣の左下段とか笑

あるいは、下段などの場所とは違う分野での得意なこと、たとえば手の出す早さを伸ばしてみる、とかでもいいでしょう。

1番得意なところの次は、2番目に得意なところを伸ばす。その次は3番目に得意なところを伸ばす・・・

すごい単純な話ですが、これが自分の武器を増やすことにつながるのかな、と思います。

 

たとえばここで、「敵陣の右下段だけに固執したら勝てないから、まんべんなく札を取るようにしよう」と考えるのが、苦手を克服するやり方です。

悪くはないのですが、先ほどの速読の研究結果を参考にするならば、伸び率があまり期待できない効率の悪い努力になる可能性があります。

まあ、食わず嫌いはよくないので一度試してみるというのはありですが、練習してて無理がありそうなら別の得意を探してみるのがよさそうです。

自分の得意の見つけ方

ここまで、苦手を克服するより得意を伸ばすほうが楽しいし効率もいいので、得意をたくさん見つけよう!という話をしてきました。

ここからは、具体的に自分の得意を見つける方法について考えてみたいと思います。

僕が思いついたのは以下の3つです。

方法1.上級者から取れた札を思い出してみる

方法の1つ目が、上級者から取れた札を思い出してみることです。

相手が上級者にもかかわらず札を取れた、ということは、自分が得意としている「何か」がはまった可能性が高いからです。

取れたときの状況をできる限り思い出して、何が良かったのかを自分で分析します。

そこに何らかの共通点があれば、それが自分の強みです。

ただ、かるた歴が浅い人などは、自分だけで分析するのが難しいこともあります。

そんなときは、次の方法がおすすめです。

方法2.他人に聞いてみる

方法の2つ目が、他人に聞いてみることです。

特に、自分で分析するだけのデータが足りない初心者などは、この方法が確実でしょう。

また、自分の強みというのは、自分よりも他人の方がよく見えているものです。

自分ではなんとも思っていないことが、対戦相手からしたら厄介なこと、というのも大いにあり得ます。

自分の強みを聞くのは少し恥ずかしい感じもしますが、思い切って聞いてみるのもいいでしょう。

また、試合後の感想で、対戦相手の良かったところ(自分からしたら嫌なところですね笑)を言い合う、というのも効果的です。

方法3.欠点を裏返してみる

少しトリッキーな方法としては、自分の欠点を裏返してみるというのもあります。

というのも、自分の短所を言い換えると長所になる、というのは往々にしてあることなのです。

たとえばこんな感じ。

 

・音への反応が遅い→音をしっかり聞けている

・押さえ手が多い→囲い手が得意

・暗記が遅い→遅いのではなく他の人よりしっかり入れている

 

全部が全部言い換えられるとも限らないのですが、どうしても長所より短所に目が行ってしまう人は試してみてはいかがでしょうか。

同じ特性であるならば、長所とみなして積極的に伸ばしていく方が建設的ですからね。

まとめ

今回は、短所より長所に注目し、長所を伸ばすことで短所をカバーしよう! といった趣旨の話でした。

僕もどちらかというとネガティブな人間なので、油断するとすぐ自分の悪いところに目が行ってしまいます。

というか、人間の性質上何も対策しなければ自然とそうなってしまうらしいです。

だからこそ、意識的に自分の得意を見つけ出し、自分の武器を自覚できる人が強くなるわけですね。

長所が見つからない、という人も嘆くことはありません。

今まで探してこなかったので、すぐには見つからないだけです。

他人に聞いてみたり、意識的に探してみたりして、自分の得意なところ=武器を増やしていきましょう!

 

参照:今持っている武器で戦うことの大切さ