
競技かるた選手というのは、覚えたことを忘れる方法を探しているという世にも珍しい人たちの集まりです。
競技かるたの大会では、1日に最大7試合程度戦い抜く必要がありますので、どうしても前の試合の暗記というのが問題になってきます。
特に自陣なんかは毎回同じ位置に札を置くため、試合数を重ねていくとさっきの試合にあった札なのか、今の試合にある札なのか混乱してしまいます。
そこで今回は、前の試合の暗記を忘れる方法について解説してみようと思います。
といっても、個人的には1つしか方法はないかなーとは思うのですが。
忘れるというよりかは塗りつぶす
いざ忘れる方法を調べようと思ってグーグルで検索してみても、そんな方法を研究している人はほとんどいないので、解決方法がなかなか見つかりません。
一番参考になりそうなのは嫌なことを忘れる方法、みたいなものですが、そこに書いてある方法は一言で言い表すことができます。
それは、何かほかのことに集中しろ、ということです。
嫌なことを忘れたければ、スポーツや仕事や新しい恋愛など、なんでもいいからそこにに打ち込め、とのことらしいです。
じゃあ、競技かるたではどうすればいいか。
前の試合の暗記を消すために、スポーツするわけにもいきません。
競技かるたの試合で集中することと言ったら一つしかありません。
そう、暗記です。
暗記を消すためには暗記をするしかないんです。毒を以て毒を制するのです。
前の暗記が消えるぐらい今の試合の暗記に集中することで、結果的に前の暗記が消える。
これが、前の試合の暗記を忘れる唯一の方法だと個人的には思います。
前の試合の暗記を忘れるための小技
暗記を忘れるには暗記するしかない、という救いようのない回答になってしまったので、ここからは暗記を忘れる助けになりそうな方法をいくつか紹介します。
どれも気休め程度のものですが、やらないよりはましだと思うので、よければ参考にしてみてください。
小技1.敵陣を中心に覚える
先ほども書きましたが、自陣は毎回同じ場所に札を置くため前回の暗記が残りやすいです。
その反面、敵陣は相手によって毎回札の場所が変わるので、暗記が残って苦労することが少ないです。
なので、普段から敵陣を中心に覚えるかるたをしていると、前の試合の暗記で苦労することが少なくなります。
敵陣を覚えることの重要性は散々言われていると思いますが、前の試合の暗記を忘れるという観点でも大事になってくるのですね。
参照→攻めがるたと守りがるた
小技2.試合の合間にボーっとする
嫌なことを忘れる方法には、何か他のことに集中するしかないと書きました。
試合中はその方法論しか取れないのですが、試合をしていないときは別の方法も試せます。
それが、ボーっとすることです。
脳というのは関連で物事を覚えていますので、試合の合間もかるたのことを考えていると、それに引っ張られて前の暗記を思い出してしまいます。
それを避けるためにも試合と試合の合間は、あえて別のことを考える、できるなら何も考えないのがベストな過ごし方といえます。
ちなみに、ボーっとしているときも脳は休まずに働いていて、油断すると雑念がいろいろとわいてくるので、そういう人は他人と他愛のないおしゃべりなどをするのがおすすめです。
小技3.慣れる
時間や手間はかかりますが、結局これが一番確実ですね。
合宿や一日使った練習会などに参加して、1日5試合以上の経験をすることで、自分なりの暗記のやり方が見えてきます。
また、この記事で書いてあることが正しいかどうか、この記事で言いたかったことは何か、といった本質的な理解も深まると思います。
正直、ネットとか本で情報を数多く集めるよりも、1回大会を意識してそういった練習に臨んだ方が得られるものは大きいです。
それほど経験というものは大事なので、そういう機会があるならぜひ積極的に参加してみてください。
おわりに
というわけで、今回は前の試合の暗記を忘れる方法についてでした。
忘れる方法というか、一日に何試合もするときの暗記のコツ、といったニュアンスのほうが近いかもしれませんね。
個人的には前の試合の暗記を忘れる、というアプローチよりは、一日何試合してもできる暗記の方法を考える、といったアプローチのほうをおすすめしたいところです。
暗記に関しては他にも記事を書いていますので、よかったら見ていってください。